神戸新聞NEXT
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 公立中学校の部活動の「地域移行」をテーマに、神戸新聞社が双方向型報道「スクープラボ」で行ったアンケートには、保護者や教職員らから約300件の自由回答が寄せられた。本格実施に向けて兵庫県内の各市町で準備が進む中、不安や疑問もあれば、期待の声も集まった。主な意見を紹介する。(久保田麻依子)

 地域移行後、生徒によっては活動場所への移動が必要となり、指導者への報酬も導入される。アンケートで想定される影響を尋ねると、これらの点が上位となった=表参照。

■体験格差拡大

 神戸市西区の40代女性は「費用や活動場所で家庭に制限ができ、子どもの意思で種目が選べない可能性がある」と指摘する。芦屋市の50代女性は「子どもは中学時代、部活のために学校に行っていたようなもの」と振り返り「費用や移動の面も保護者次第となり、体験格差の拡大につながらないか」と心配する。