客員教授の就任会見に笑顔で臨む南野陽子さん=2日午後、神戸市灘区、神戸松蔭大学(撮影・丸山桃奈)
客員教授の就任会見に笑顔で臨む南野陽子さん=2日午後、神戸市灘区、神戸松蔭大学(撮影・丸山桃奈)

 兵庫県伊丹市出身の俳優で歌手の南野陽子さんが神戸松蔭大学(神戸市灘区)の客員教授に就任し、調印式が2日に行われた。日本とカンボジアの友好70周年親善大使を務めた経験などから、国際理解をテーマに学生らに講演する予定。南野さんは「いろんな世代の人と出会い、学んでいける松蔭にしたい」と抱負を語った。

 南野さんは松蔭中高(同区)に在籍し、芸能活動に専念するため高校2年時に上京した。2023年に日カンボジア親善大使を務めている。

 神戸松蔭大は4月に文学部英語学科を同部グローバルコミュニケーション学科に名称変更。多文化を学べる環境を充実させようと、南野さんを招いた。南野さんは、長年芸能界で活躍した実績や、親善大使の経験からメディア社会や多文化理解をテーマに、年に2回ほど講演を行うという。

 学生時代を送った神戸への愛着から客員教授を快諾したという南野さん。「海も山も近くて、ハイカラな街。ぜいたくな時間を過ごせた」と振り返った。

 約40年という芸能活動で、人とのつながりを大切にしてきたといい「何がきっかけになるかわからない。『こんなことあったよ』といろんな経験を伝えていきたい」と話した。(船田翔太)