虹色のフラッグを掲げ、神戸・三宮の中心部を練り歩く参加者たち=1日午後、神戸市中央区京町
虹色のフラッグを掲げ、神戸・三宮の中心部を練り歩く参加者たち=1日午後、神戸市中央区京町

 LGBTなど性的少数者や障害のある人たちが沿道を練り歩き、性の多様性を社会に発信する「プライドパレード」(神戸新聞社など後援)が1日、神戸・三宮の市街地であった。当事者や賛同した約700人が虹色のフラッグを掲げ、違いを認め合う地域社会の実現を願った。

 実行委員会による催し「神戸レインボーフェスタ」の一環で、大規模なプライドパレードは兵庫県内で初めて。晴天の下、ジーライオンアリーナ神戸(神戸市中央区)を出発し、フラワーロードや旧居留地など約3キロを1時間かけて歩いた。

 参加者はそろいの衣装や虹色の小物を身につけ、連帯を意味する「ハッピープライド」をかけ声に行進。神戸弘陵学園高(同市北区)のマーチングバンド部が先導し、ダイナミックな演奏で盛り上げた。

 会社の同僚らと参加した同市中央区の女性(28)は「沿道から手を振ってくれる人が多く、当事者を見守る気持ちの温かさを感じた。どんな人も安心して暮らせる社会になってほしい」と話した。

 5月31日、6月1日に開催したフェスタには計約1万人が来場した。(久保田麻依子)