2025年の大会で姫路城を背に一斉にスタートするランナー=2月23日
2025年の大会で姫路城を背に一斉にスタートするランナー=2月23日

 世界遺産姫路城マラソン(神戸新聞社など共催)の実行委員会は30日、姫路市役所(兵庫県)で総会を開き、次回の第11回大会を2026年2月22日に開催すると決めた。フルマラソン(42・195キロ)の参加料は、警備の人件費高騰などを理由に3千円引き上げ、1万3千円とする。

 また大会事務局は27年の次々回について、ランナーの更衣室などに使う施設の大規模改修が予定されているため、休止すると発表した。28年の大会は、工事が予定通りに終了すれば開催する方針という。

 同マラソンは、姫路城(姫路市本町)の「平成の大修理」の完了に合わせて15年に始まった。フルのランナーは大手前通りをスタートして夢前川沿いを走り、城の天守閣を背にゴールする。

 第11回大会は、フルマラソン9千人、ファンラン(1~5キロ)4640人の参加者を募る。出走者の決定方法は抽選から入金先着順に変更し、8月上旬から申し込みを受け付ける。

 本来なら12回目となる27年は、男性ランナーの更衣室などに使う大手前公園の地下駐車場や、大会本部を置く「イーグレひめじ」内のホールが老朽化で改修に入るため、実施を見送る。大会事務局は「近隣施設に更衣室などを設置する案も検討したが、完走者の移動や交通規制の問題などがあり難しいと判断した」としている。(真鍋 愛)