18日に開業する神戸空港の第2ターミナルビルが11日公開された。韓国、中国、台湾との間で就航する国際チャーター便の玄関口となる。出発・到着ロビーはガラス張りの吹き抜けで、出入国手続きが1フロアで完結する利便性の高さも特長だ。
鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約1万8千平方メートル。国際線のほか、発着枠が増えた国内線用として、神戸市が約150億円を投じて建設した。関西エアポート神戸(同市中央区)が運営する。
ロビーは木質感のある天井とし、植栽も配置した。国際線の保安検査場には、3人同時にエックス線検査の準備ができるレーンや、全身を数秒で検査できる機器を備え、待ち時間の短縮を図る。
出国手続き後の搭乗待合室には免税店が入り、軽食も提供する。ゲートからバスで旅客機に向かう。2階展望デッキからは、神戸の街並みや六甲山を望める。
11日の市民内覧会には約500人が参加。同市須磨区の会社員(46)は「コンパクトなターミナル。韓国に興味があり、自宅から近くて便利」と利用を心待ちにしていた。
神戸空港には2030年前後に国際定期便が就航する。久元喜造市長は定期便を見据えた空港施設の整備計画を25年度中に作る方針。駐機場を増やすほか、ターミナルについても拡張や新設の結論を出すという。(大島光貴)