兵庫県の斎藤元彦知事らへの告発文書問題を調べた県議会調査特別委員会(百条委員会)で委員長を務めた奥谷謙一県議に2日、「なたで襲われとけ」と脅すような内容のメールが200件以上届いていたことが分かった。同日午後に同じメールアドレスから立て続けに送られてきたという。
奥谷氏によると、最初の受信は2日午後1時7分。「お前も立花孝志みたいになたで襲われとけパワハラ野郎」との文章や事務所の住所が記されていた。その後、ほぼ1分間隔で同じ内容のメールが連続で届いたという。
また、百条委で委員を務めた丸尾牧県議にも3月31日以降、「お前もとっとと自殺しろよゴミ野郎」などと書かれたメールが相次いで届いた。丸尾氏によると2日午後1時前時点で約3200件に上った。「恐怖や気持ち悪さを感じる。言論弾圧される社会を許してはいけない」と話し、既に県警に相談しているという。
百条委をめぐっては、交流サイト(SNS)で委員への誹謗中傷や根拠のない臆測、嫌がらせが続き、今年1月、攻撃されていた元委員で県議を辞職した竹内英明氏が死亡した。自死とみられる。