兵庫県西宮市の鳴尾浜から移転したプロ野球阪神タイガースの新2軍施設「ゼロカーボンベースボールパーク」が同県尼崎市の小田南公園で完成し、20日に竣工式があった。太陽光発電や蓄電池などを採用し脱炭素を掲げ、ファンや市民が回遊する地域活性化の起爆剤としても期待がかかる。3月1日に開業する。
新施設は、国の脱炭素先行地域の認定を受け、阪神電鉄と同市が整備。グラウンド部分が甲子園球場と同規格のメイン球場「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」のほか、リーグ屈指の室内練習場や選手寮兼クラブハウスを備え、市民が憩える芝生広場や野球場、遊歩道も設けた。
式典には、同電鉄の久須勇介社長や同市の松本真市長ら関係者約100人が参列。タイガースの秦雅夫オーナーは「甲子園と並ぶ聖地として誇りと魅力ある施設にしていきたい」とあいさつし、テープカットをするなどして完成を祝った。(広畑千春)