阪神・淡路大震災時に受けた国内外からの支援に対する思いを込め、大会テーマに「感謝と友情」を掲げる神戸マラソン。12回目となった17日のレースには、石川・能登半島地震で被災した石川県珠洲市の外科医中社泰雅さん(30)の姿もあった。被災地への支援に感謝の気持ちを抱きつつ、4時間余りで42・195キロを完走。12月1日で発生11カ月となるのを前に「能登の地震を、みんなに忘れられないように発信していかないといけないと思ってるんです」と神戸の街を駆け抜けた。(鈴木雅之)
地震の傷も癒えない中、9月には豪雨災害にも見舞われた能登半島。今も寸断された道路があり、ボランティアの手も足りず、復興がなかなか進んでいない。「シャツにはさまざまな支援に対するありがとうの気持ちを込めました」。背中には「珠洲市総合病院」の名前と「ありがとう」を刻んだ。