古民家の室内でくつろぐ親子連れ。開放的で天井の高い空間を風が吹き抜ける=神戸市北区山田町藍那
古民家の室内でくつろぐ親子連れ。開放的で天井の高い空間を風が吹き抜ける=神戸市北区山田町藍那

 障子が開け放たれた戸口から畳敷きの広間を風が通り抜ける。風鈴が涼しげに響く古民家の中では、親子連れが弁当を食べたり、けん玉や竹とんぼで遊んだりと思い思いの時間を過ごしている。

 棚田やため池、雑木林が広がる神戸市北区の「あいな里山公園」は、周辺にあった江戸期の農家などを移築し、体験施設や休憩所として活用。同公園によると、かやぶき家屋は断熱性に優れ、日射熱を屋内に通しにくいなど夏を涼しく過ごす工夫がされており、古民家はクールスポットとして人気だ。

 同市垂水区の会社員道辻健太さん(34)は4歳と7カ月の娘2人と訪れ、「風が通ると思いのほか涼しい。冷房なしでも過ごせた」。同公園では31日まで、風鈴飾りやドライミスト、水遊びなど、涼しく過ごせる取り組みをしている。あいな里山公園TEL078・591・8000

(斎藤雅志)