長崎での記憶をたどる田崎安雄さん。「被爆直後は薬が手に入らず、柿の葉を煎じたお茶を代わりに飲んだ」=尼崎市内(撮影・大田将之)
長崎での記憶をたどる田崎安雄さん。「被爆直後は薬が手に入らず、柿の葉を煎じたお茶を代わりに飲んだ」=尼崎市内(撮影・大田将之)

 広島と長崎に原爆が投下されて間もなく79年。長崎市で被爆した田崎安雄さん(90)=尼崎市=が毎年原爆忌が近づくたびに抱くのは、「人々の関心が次第に原爆から遠ざかっているのではないか」という思いだ。(聞き手・井原尚基)