全国で新型コロナウイルス感染が拡大する中、兵庫県内でも急激に増加している。県内199カ所の定点医療機関から7月8~14日に報告された感染者数は、1医療機関当たり10・73人。2週前(4・04人)や先週(6・35人)から右肩上がりで増え、県は感染予防を呼びかけている。一方、4月から任意接種となったワクチンは接種可能な医療機関が大幅に減り、自治体などの情報集約も進んでいない。
県感染症情報センターなどによると、現在流行している新型コロナはオミクロン株から派生した変異株とみられる。7月8~14日の1医療機関当たりの報告数は、福崎(27・50人)や宝塚(15・67人)、豊岡(15・63人)などの各保健所管内が多く、神戸は9・79人、姫路は12・47人。福祉施設などでの集団感染も県内で5件発生した。
昨年も6月半ば以降に増加が目立ち始め、県全体でみた1医療機関当たりの感染者数は、7月下旬から9月中旬にかけておおむね14人前後と高止まりした。