元西播磨県民局長の死去を受け、取材に応じる斎藤元彦兵庫県知事=8日午後、県庁(撮影・笠原次郎)
元西播磨県民局長の死去を受け、取材に応じる斎藤元彦兵庫県知事=8日午後、県庁(撮影・笠原次郎)

 兵庫県の斎藤元彦知事らの言動を「違法行為」とした元西播磨県民局長(60)の文書問題は、告発者が死亡する事態に発展した。その胸の内は明らかになっていないが、同僚職員らは「なぜ、この問題で死者が出なければならないのか」と絶句。斎藤知事は「大変ショックで残念」と繰り返した。

 8日午後に県庁で報道陣の取材に応じた斎藤知事。7日午後10時ごろに片山安孝副知事からの連絡で元県民局長の死去を知ったといい、「心からお悔やみを申し上げる」と神妙な表情を見せた。

 この問題が浮上して以降、庁内には重たい空気が漂う。自身の責任や職員の間に動揺が広がっていることを問われると「さまざまなご批判、指摘があると思うが、県政をしっかり立て直していくことが責務。全力で取り組んでいきたい」とした。