「発症メカニズムは少しずつ解明されており、効果的な治療薬は間違いなく増えていく」と語る東直人医師=西宮市武庫川町、兵庫医科大病院
「発症メカニズムは少しずつ解明されており、効果的な治療薬は間違いなく増えていく」と語る東直人医師=西宮市武庫川町、兵庫医科大病院

 膠原(こうげん)病の一種で、国の難病にも指定される全身性エリテマトーデス(SLE)。発熱や関節痛、皮疹(ひしん)、腎炎といったさまざまな症状を引き起こす病気で、20~40代の女性に多く発症する。日常生活に支障をきたし、以前は、臓器不全などで死に至ることも少なくなかった。だが、今では治療成績が大きく向上。それを可能にしたのが近年特に目につく薬の進歩だ。(勝浦美香)