兵庫生まれの最高級酒米「山田錦」について、倒伏しにくい品種開発を目指す県立農業高校(加古川市平岡町新在家)の生徒たちが、校内の実験農地などで試験栽培を始めた。草丈が高く台風などで被害を受けやすい課題に対し、DNA鑑定により草丈の低い品種を選抜。5月末、絞り込んだ2種の苗を水田に植えた。6年前から代々引き継がれた研究で、田植えをした生徒らは「先輩たちのバトンをつなぐ」との思いを込める。(増井哲夫)
生物工学科の課題研究として2024年度は3年生3人が中心となって取り組み、他の1~3年生がさまざまな作業をサポートする。