原爆で姉の清子さんを亡くし、自身も被爆した森山一男さん。「今も時折、姉の笑顔を思い出す」=神戸市西区(撮影・大田将之)
原爆で姉の清子さんを亡くし、自身も被爆した森山一男さん。「今も時折、姉の笑顔を思い出す」=神戸市西区(撮影・大田将之)

 被爆者援護法は、原爆投下後2週間以内に、一定の域内に立ち入ったことによる被爆を「入市被爆」と定める。神戸市西区の森山一男さん(93)は1945年8月7日、広島県呉市から広島市内に姉を捜しに行き、入市被爆した。姉の命を奪い、自らの体をむしばみ続ける核兵器。それを生み出した米国への憤りを今なお禁じ得ないという。(聞き手・津谷治英)