「全国的に社会の耳目を集めた事件」などと、特別保存(永久保存)の対象例を示した最高裁通達
「全国的に社会の耳目を集めた事件」などと、特別保存(永久保存)の対象例を示した最高裁通達

 早稲田大学(東京)が社会や文化、公共の利益に貢献したジャーナリストを顕彰する第23回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」の贈呈式が7日、同大学で行われた。神戸新聞社の「神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄スクープと一連の報道」(取材班代表=霍見真一郎・報道部デスク兼編集委員)が、公共奉仕部門の奨励賞を受賞した。

 選考委員は、事件を追い続けてきた地元紙ならではの特報とし、「裁判所の文書保存に関わる改革方針にまでつなげた」と評価した。贈呈式では、霍見デスクが賞状などを受け取った。

 神戸新聞社は2001年度の第1回公共奉仕部門で「阪神・淡路大震災からの復興に向けての論説、評論活動」が大賞を受けており、受賞は今回で2度目。

 今回の大賞は次の通り。 公共奉仕部門=NHK・EテレのETV特集「ルポ死亡退院~精神医療・闇の実態~」▽琉球朝日放送「命ぬ水~映し出された沖縄の50年~」。草の根民主主義部門=小学館書籍「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」(鈴木エイト氏)