「重症患者は、激しい運動などを控え、無理をしないことが大切」などと話す当麻正直医師。手にするのはTAVIで使う人工弁=尼崎市東難波町2、兵庫県立尼崎総合医療センター
「重症患者は、激しい運動などを控え、無理をしないことが大切」などと話す当麻正直医師。手にするのはTAVIで使う人工弁=尼崎市東難波町2、兵庫県立尼崎総合医療センター

 歩くと息が切れる、胸の痛みや脚のむくみがある…。高齢者でこんな症状があると、「年齢のせい」にしがちだが、実は「大動脈弁狭窄症(きょうさく)」が潜んでいるかもしれない。進行すると失神などを引き起こすだけでなく、突然死のリスクもある病気で、一時的に心肺を止める開胸手術が代表的な治療法となる。だが、カテーテルを使った、体への負担が少ない新たな治療法も導入され、高齢者などで選択するケースが増えている。(綱嶋葉名)