約20人が参加した「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会 ひょうご支部」の総会の様子=いずれも神戸市兵庫区羽坂通4、同区文化センター(10月7日撮影)
約20人が参加した「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会 ひょうご支部」の総会の様子=いずれも神戸市兵庫区羽坂通4、同区文化センター(10月7日撮影)

 建築資材アスベスト(石綿)が原因で中皮腫や肺がんなどを発症した患者やその家族らでつくる「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会 ひょうご支部」(神戸市中央区)の本年度の総会がこのほど、同市内で開かれた。発症までの時間が長く、予後もよくないため、「静かな時限爆弾」と呼ばれるアスベストによる疾患。当日、中皮腫患者2人が披露した闘病体験談を紹介する。(竜門和諒)

■真方明さん(68)=宝塚市

 昨年末、エックス線で肺に白い影が見つかった。たばこも吸わず、がん家系でもなかったため戸惑った。今年1月に悪性胸膜中皮腫と診断され、すでに手術もできない状態。治療方針は延命だと説明された。