両手を広げるように左右に伸ばした枝に、緑の「いが」がたくさん実っている。樹高を低く抑える「兵庫方式」で育てられた栗の木だ。「この辺は36年前、この施設ができた時に植えられました」。兵庫県立農業技術センター主任研究員の黒田英明さんは収穫期を迎えた木を見てまわる。自然と人が織りなすテロワールの物語が詰まった兵庫。今回は千年以上前から、最高級の一品としての評価を受けてきた兵庫の栗の世界を訪ねる。(辻本一好)
両手を広げるように左右に伸ばした枝に、緑の「いが」がたくさん実っている。樹高を低く抑える「兵庫方式」で育てられた栗の木だ。「この辺は36年前、この施設ができた時に植えられました」。兵庫県立農業技術センター主任研究員の黒田英明さんは収穫期を迎えた木を見てまわる。自然と人が織りなすテロワールの物語が詰まった兵庫。今回は千年以上前から、最高級の一品としての評価を受けてきた兵庫の栗の世界を訪ねる。(辻本一好)