「保険の適用範囲が広がり、金銭的にも治療が受けやすくなっている」と話す江夏徳寿院長=神戸市中央区三宮町1、英メンズクリニック
「保険の適用範囲が広がり、金銭的にも治療が受けやすくなっている」と話す江夏徳寿院長=神戸市中央区三宮町1、英メンズクリニック

 晩婚化などを背景に、不妊に悩むカップルは多い。記者(30)の周囲でも、不妊治療などの話を聞く。そうした中、最近の研究で、不妊の約半数で男性側にも原因があることが分かってきており、不妊治療では男性の役割も大きいことを知った。男性の不妊の要因や、その治療法などについて取材した。(竜門和諒)

 神戸・三宮のオフィス街にある「英(はなぶさ)メンズクリニック」。関西で初の男性不妊専門クリニックとして、多くの男性患者が訪れる。

 不妊治療は泌尿器科や産婦人科医が担っている場合が多く、男性にとって受診のハードルは決して低くはないのが現状だ。