神戸・六甲アイランドの大型複合施設「神戸ファッションプラザ」の商業棟に2024年春、大型スポーツエンターテインメント施設が開業する。体を動かす遊びが楽しめる屋内アスレチック施設などを設けるほか、神戸のスポーツ文化を発信する。
同棟を所有する産業廃棄物処理大手の大栄環境(本部・神戸市東灘区)が11日、発表した。
名称は「KOBE Super Stadium」(仮称)。映像や仮想現実(VR)を活用した屋内スポーツ施設を手がけるバンダイナムコアミューズメント(東京)が企画する。
同棟8階の約2500平方メートルのフロアに、忍者気分になって障害物を乗り越えるなど全身を使って楽しむ空間を想定している。同社は「家族や仲間と体を動かし、人と人の絆が深まる体験を提供したい」としている。
また、神戸市の協力を得て、神戸のスポーツの歴史を紹介。約100年前に神戸で行われたサッカーやラグビーなどの試合の模様を写真パネルで展示する。
同棟は11年に映画館が退去して以降、来客が減少。18年から大半が閉鎖されている。大栄環境が19年に同棟を取得し、本社機能を移すとともにテナント誘致を進めている。来年春にはスーパーのヤマダストアー(兵庫県太子町)の出店が決まっており、約6年ぶりに商業施設が復活する。(横田良平)