「スキルス胃がんの治療法はようやく解明の入り口に立った段階」と話す飛松和俊助教(手前)。胃のイラストを指すのが吉崎哲也特定助教=神戸市中央区楠町7、神戸大病院
「スキルス胃がんの治療法はようやく解明の入り口に立った段階」と話す飛松和俊助教(手前)。胃のイラストを指すのが吉崎哲也特定助教=神戸市中央区楠町7、神戸大病院

 かつて日本人のがんの死因の1位だった胃がん。今では早期発見をしやすいがんの一つに数えられ、国内の死者は減少傾向にある。だが、「スキルス胃がん」と呼ばれるタイプは、早い段階で見つけるのが難しく、さまざまながんの中でも難治性とされ、死につながるイメージで語られることが多い。実際、患者の多くが対象となる延命治療など臨床の最前線について、神戸大病院(神戸市中央区)に取材した。(津谷治英)