「ハイフローセラピー」を研究してきた富井啓介副院長(左)と呼吸器内科の永田一真医長。器具を前に「使い方を改善し、扱いやすくなった」と口をそろえる=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院
「ハイフローセラピー」を研究してきた富井啓介副院長(左)と呼吸器内科の永田一真医長。器具を前に「使い方を改善し、扱いやすくなった」と口をそろえる=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院

 せきやたん、息切れなどの症状が長引く慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)は、進行すると、呼吸不全につながりかねない厄介な病気だ。重症化した場合、酸素を吸入する酸素療法を導入するのが一般的だが、近年、その進化系ともいえる「ハイフローセラピー(高流量鼻カニュラ酸素療法)」が開発された。2022年4月からは、入院中だけでなく在宅で使う際も保険適用の対象になり、治療の選択肢が広がっている。