日本酒のたるのような形をした「バレル(たる型)サウナ」が17日、兵庫県宍粟市一宮町東河内のログハウス前にお目見えした。宍粟市産のヒノキを使って同市のベンチャー企業が製造。購入した会社は今後、一般への貸し出しも計画している。(地道優樹)
製造したのは、県内外の男性3人でつくる宍粟市の「宍粟印(じるし)」。3人は森林資源を生かしたビジネスプランを考える同市のプロジェクトに参加し、昨年10月に同社を設立した。宍粟が「日本酒発祥の地」とされることに目をつけて企画した。
「mu-su(ムス)」と名付けたサウナは大人5、6人が入れる大きさで、側面は酒だると同じように竹製の輪「タガ」で締めている。室内中央にまきストーブがあり、熱した石に水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」が楽しめる。販売価格は約460万円。
今回が第1号で、ログハウスを所有し、宿泊施設として整備を進めている姫路市の不動産会社が購入。金山竜信社長(47)は「近くに体を冷やせる小川もあり、サウナ後に利用できるようにしたい」とした。宍粟印の樋口将太さん(34)は「キャンプ場や宿泊施設に受注生産で販売しつつ、自社でのレンタルも計画していきたい」と話した。宍粟印TEL080・3405・3210