米寿にして世界を飛び回る新宮晋さん。手前の模型は台湾で計画されている子どものための施設=三田市藍本
米寿にして世界を飛び回る新宮晋さん。手前の模型は台湾で計画されている子どものための施設=三田市藍本

 米寿を迎えても、新宮晋(88)のもとには世界中から依頼が舞い込んでくる。台湾では子どものための芸術施設をつくる計画が進み、来年にはイタリアで展覧会を開く。アラブ首長国連邦(UAE)の企業からは国家プロジェクトの誘いもかかった。1991年に三田の農村にアトリエを構えてから30年超。妻で仕事のパートナーでもある保子(77)も喜寿を迎え、今も2人で世界を駆け回る。2023年8月まで三田阪神版で連載した「風の彫刻家」の番外編として紹介する。(土井秀人)