スタインウェイの美しい響きが堪能できる=三田市天神1
スタインウェイの美しい響きが堪能できる=三田市天神1

 世界最高峰と称されるスタインウェイのピアノを弾ける催しが8月1、3日の両日、三田市総合文化センター・郷の音ホール(兵庫県三田市天神1)の小ホールで開かれる。当日はコンサートと同様に反響板を設置し、名器の豊かな響きが存分に味わえる。昨年初めて企画したところ募集直後に枠が埋まる人気ぶりで、今回は大幅に枠を増やしての開催となった。(土井秀人)

 米スタインウェイ&サンズ社が製造するピアノは、クラシックからジャズ、ポップスまで、あらゆる分野の著名演奏家たちに愛されてきた。「有名なピアニストのコンサートは、ほとんどスタインウェイが使われていると言っても過言ではない」と郷の音ホールの担当者は言う。

 弾けるモデルは「D-274」で、コンサートグランドピアノの頂点を極めるとされる。価格は2千万円を超え、ホールが開館した2007年、チャリティーコンサートを通じた市民からの寄付などで購入した。選定には三田市在住のピアニスト中野慶理さんが携わった。中野さんはポーランド国立ワルシャワ音楽院を首席で卒業し、現在は同志社女子大音楽学科の教授を務める。

 ピアノの音を豊かに広げるのが、ホールの役割だ。中野さんは以前、郷の音について「落ち着いたしっとりとした響きで、ホール全体が楽器であることが感じられる」と語っていた。自身のCDもここで収録した。スタインウェイの生み出す豊かな音色を、そんなホールで奏でられる。

 1日は午前9時半~午後8時半、3日は午前9時半~午後4時半。計35枠を用意しており先着順。1枠30分で1500円。中学生以下の利用は付き添いが必要▽ピアノを含むアンサンブルでの利用は3人まで▽演奏者、付き添い者以外はホールに入れない-などの条件がある。

 申し込みは電話か窓口で。郷の音ホールTEL079・559・8100

(土井秀人)