ソフトクリームのように立体的に巻いたり、ばねのように隙間があったり、変わった形をしたアンモナイトの化石を紹介する企画展「異常巻アンモナイトの世界」が17、18日、県立人と自然の博物館(兵庫県三田市弥生が丘6)のコレクショナリウム1階である。同館収蔵の20点を初公開する。無料。(橋本 薫)
3億年を超える進化史で、延べ1万種類以上が存在したと考えられるアンモナイト。知られているのはカタツムリのような渦巻き状だが、他にもさまざまな巻き方のアンモナイトが数多く発見されている。同館の生野賢司研究員(32)によると、なぜそういう巻き方をしているのか、はっきりとは解明されていない。一般的にはなじみが薄いため、便宜的に「異常巻き」と呼んでいるという。
生野研究員は「でたらめな巻き方をしているようで一定の規則性がある。化石標本を見比べて、多様性を楽しんでほしい」と話している。両日とも午後1~4時。各日午後1時から20分間、生野研究員のギャラリートークもある。同館TEL079・559・2001