豊かな自然に囲まれたコースを走る2人乗りバギー。開放感が魅力のアトラクションだ=ネスタリゾート神戸
豊かな自然に囲まれたコースを走る2人乗りバギー。開放感が魅力のアトラクションだ=ネスタリゾート神戸

 大型複合リゾート施設「ネスタリゾート神戸」(三木市細川町垂穂)は17日、新エリアをグランドオープンした。かつて地域に親しまれたグリーンピア三木の跡地に開業してから、この夏で10年。緑豊かな環境で魅力的なアトラクションの提供を目指す。運営会社は若手社員の意欲とアイデアを生かしながら、地元住民にも訪日客にも愛される仕組み作りを模索している。(大山伸一郎)

 グリーンピア三木は、全国初の大規模年金保養基地として1980年に開業した。単体施設としてはプールや日帰り温泉などが人気だったが、全国的なグリーンピアの赤字経営が影響し、2005年12月に国から兵庫県へ譲渡された。15年12月にいったん閉鎖され、延田エンタープライズ(大阪市)がホテルなどをリニューアル。16年7月にネスタリゾート神戸として開業した。

 22年からは不動産開発会社「サムティ」(同)が運営主体となった。230万平方メートルの敷地では、全長560メートルのジップラインや、巨大な球体の中に入り坂道を転げ回るボール型ライドなど、自然と融合したアトラクションを充実させてきた。また、ホテルや家族で利用できる高級コテージのほか、温浴施設やレストランを整備し、宿泊客の受け入れにも力を入れる。

 今月17日に営業をスタートしたエリアは「サンライズ・ロード」。人気のアクティビティーだったが、安全性と周遊性などに課題があって2年前から休止していたバギー体験を復活させた。

 起伏のある地形を生かした本格オフロードコースの2人乗りバギー「ライジング・バギー レベルS」で、広い園内をガイドと巡るツアーも用意されている。2月には子どもでも楽しめる全面人工芝のサバイバルゲーム場、3月には3歳からでも楽しめるカートコースを整備した。

 総予算約2億円をかけた新エリアの責任者は、テーマパーク統括部の積山(つみやま)翔一さん(30)。「かつてグリーンピア三木で地元の人たちが遊んでいたと聞いたカートコース。再生と継承をテーマに、その思い出もよみがえるような体験を提供したい」と意気込む。

 また、大阪・関西万博で使われた建材をアート作品にして展示するプロジェクトの担当は、櫻場涼介さん(26)。「自然豊かな園内と調和する空間を作り出し、新たな価値の創造を地域と連携して維持していきたい」とし、地元の人たちには地域限定の割引パスを活用した来場を促す。

 若い社員の声に耳を傾けてきた小野里尚樹総支配人は「ネスタが目指すのは冒険、再生・循環、共創。若手を抜てきして、地元住民や地域企業にも協力してもらうことが地方創生につながる」と期待を示した。

 田中淳社長は「三木市にあるテーマパークとして、地元に支えられなければ先はない。海外からの客にとってもここが目的地となるよう、開業10年を機に新しいステージに向かう」と決意していた。