三木市の2024年度決算見込みについて説明する仲田一彦市長=三木市役所
三木市の2024年度決算見込みについて説明する仲田一彦市長=三木市役所

 三木市は26日、2024年度の一般会計決算見込みを発表した。物価高騰や、人事院勧告に基づく職員の給与改定の影響により、物件費や人件費などで歳出が増え、新型コロナウイルス対策が相次いだ20年度予算に次ぐ過去2番目の規模となった。財源確保のために基金を取り崩して実質的な収支は約3億円の黒字となったが、物価高騰や人件費上昇が続けば、財政健全化計画の見直しがより厳しさを増す可能性がある。(大山伸一郎)

■実質収支は3億円黒字

 一般会計の歳入は391億700万円で前年度比30億1500万円増、歳出は382億500万円で同26億3500万円増。翌年度への繰り越し財源を差し引いた実質収支は黒字となったものの、基金残高は4年ぶりに減少に転じ、66億5千万円となった。