滋賀県草津市の親類宅で食料を調達し、神戸市兵庫区の姉の店にたどり着いたのは19日の夜中。日付が変わる前だったと思う。店の前では変わらず、姉や常連さんがたき火をしていた。
常連さんは、たくさんの食料と水を持ち帰った私を褒めてくれた。即席の熱かん販売は好評だったようで、姉は3万円をくれた。
翌日、避難所になっていた近くの水木小学校で炊き出しがあった。雑炊がもらえると聞き、朝一番で並んだ。調理の火力を間違えたのか、焦げたにおいがする雑炊で、中年男性がすごいけんまくで怒鳴っている。いつだったか自衛隊が仮設風呂を作ってくれた。入浴剤は入っていないはずなのに白く濁った湯は、とても心地よかった。