兵庫県産の魚介やからすみを使ったANAクラウンプラザホテル神戸のランチ=神戸市中央区北野町1
兵庫県産の魚介やからすみを使ったANAクラウンプラザホテル神戸のランチ=神戸市中央区北野町1

 神戸市内にある七つのホテルによる共同企画「KOBE7ホテル食の旅 チャリティーランチ2025」が9月1日から始まる。県内産の食材を中心に、料理人が腕によりをかけて作ったランチを各ホテルが提供し、代金の一部を闘病中の子どもたちへの支援に充てる。(村上貴浩)

 2002年、市内のホテルが協力し、総料理長らが共同で特別なディナーを作るチャリティーイベントを企画。12年からはランチとなり、これまでに計21回、2380万9千円を寄付してきた。

 今年参加するのは、ANAクラウンプラザホテル神戸▽オリエンタルホテル神戸▽神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ▽神戸ポートピアホテル▽神戸メリケンパークオリエンタルホテル▽ホテルオークラ神戸▽ホテルモントレ神戸。

 テーマは「ひょうごテロワール」。テロワールは土地の魅力や個性を意味するフランス語で、県内産の食材を使った中国料理やイタリアン、フレンチなど個性豊かなメニューを各ホテルで楽しむことができる。

 料金は4800~6050円で、1食当たり300円を寄付する。対象は、神戸・ポートアイランドで小児がんや難病の子と家族のための滞在施設を運営する「チャイルド・ケモ・サポート基金」と、小児病棟に道化師を派遣する大阪市の「日本クリニクラウン協会」を予定する。

 幹事社であるANAクラウンプラザホテル神戸の「レストラン&バー Level36」では、香住の甘エビなど新鮮な魚介に姫路・坊勢島のからすみをパウダーにしてちらした一品を用意。淡路島産トマトと神戸市北区にある「弓削牧場」のチーズを加えたパスタ、加古川のブランド卵を使った濃厚なティラミスなどと合わせたコースを提供する。

 料理長の渡辺直樹さん(53)は「料理が子どもたちの支援につながる素晴らしい企画。多くの人に兵庫の食材の魅力を知ってもらいたい」と話す。

 10月31日まで。問い合わせは各ホテルへ。