「かなしきデブ猫ちゃん」の主人公マルや兵庫県警のマスコット「こうへいくん」が病院を訪れた=中央区港島南町1
「かなしきデブ猫ちゃん」の主人公マルや兵庫県警のマスコット「こうへいくん」が病院を訪れた=中央区港島南町1

 神戸新聞で連載中の創作童話「かなしきデブ猫ちゃん」の主人公マルと神戸水上署員が6日、県立こども病院(中央区港島南町1)を訪れた。入院中の子どもらと、絵本の読み聞かせや交通安全・防犯教室などを通して交流を深めた。

 クリスマスシーズンの子どもたちに楽しいひとときを過ごしてもらおうと企画された。0~18歳の約30人が、家族や看護師らと院内の講堂に集まった。

 交通安全教室では、同署員が信号機の色や交通ルールについて説明した。クイズが出されると、子どもたちは積極的に手を挙げて答えた。

 大型スクリーンを使ったデブ猫ちゃんの絵本の読み聞かせでは、小さな子たちが母親に抱かれながら見入った。サンタクロースも登場し、マルがあしらわれたタオルや交通安全グッズをプレゼントした。

 小学2年の女子児童(8)は「マルは大きくて丸くてかわいかった。交通のルールをしっかり学べた」と笑みを浮かべた。同署の繁中厚男交通課長も「笑う子どもたちを見て、こちらが元気をもらった。すてきなクリスマスをすごしてほしい」とほほ笑んだ。(大高 碧)