昭和初期の六甲山上の写真。ロープウエーや自動車道が写っている(神戸アーカイブ写真館提供)
昭和初期の六甲山上の写真。ロープウエーや自動車道が写っている(神戸アーカイブ写真館提供)

 六甲山上に神戸ゴルフ倶楽部(くらぶ)ができて間もない頃、神戸にいた英国人が母国のゴルフ雑誌(1904=明治37=年発行)に向けて書いた記事がある。山麓の日本人をこう表現している。

 「暑さ寒さに関係なく得体(えたい)の知れない遊びのために、大金を使って山の上に通っている外国人を見て、きっと博打(ばくち)か賭け事を人里離れた六甲山でしているに違いないと、ひそひそ話をしている」(「神戸ゴルフ倶楽部100年の歩み」)