須磨翔風高校(神戸市須磨区西落合1)の生徒が考案したケーキが13日から、洋菓子店「ボックサン」で発売される。栗や桃、紫芋などを使った三つのオリジナル商品。同須磨パティオ店(同市須磨区中落合2)では生徒も店頭に立ち販売を体験する。31日まで。(長沢伸一)
市場調査や商品開発を実践的に学ぶ「マーケティング」授業の一環で、生徒44人が挑戦。ボックサンや「西落合ふれあいのまちづくり協議会」と連携して実施する。
生徒たちは同高3年生全員に好きなクリームやフルーツ、ケーキの価格などをアンケート。商品案61点を考え、ボックサンのパティシエが、濱ひなたさん(17)の「紫芋のモンブランロールケーキ」(販売予定価格税込み450円)▽西川葉月さん(18)の「栗のモンブランチーズケーキタルト」(同500円)▽天野陽菜(ひなた)さん(17)の「ピーチティーケーキ」(同480円)-の3点を選んだ。
8月28日、考案者3人がボックサンのパティシエの指導を受けながら、試作品を作った。ケーキのクリームを塗ったり、生クリームを混ぜたりして仕上げた。天野さんは「好物の桃と紅茶を目立たせるように工夫した。イメージ通りの逸品」とアピール。調理や製菓の専門学校へ進む予定の濱さんは「幅をそろえてケーキを切るのが難しかった。将来に役立てたい」と話した。
ロールケーキに紫芋のクリームを絞りかけ、大学芋を添えた「紫芋のモンブランロールケーキ」はボックサン全店舗で、ほか2点は須磨パティオ店限定販売。購入の事前予約もできる。同店では高校生が放課後に店頭に立つ(初日の13日は午後0時半~2時半)。西川さんは「一足先に社会人経験ができる。頑張りたい」と力を込めた。