神戸国際大学付属高校(神戸市垂水区学が丘5)の敷地内に今春、生徒有志らの手で市民菜園が誕生した。水やりや農具庫の整理など、生徒が一般利用者と協力して野菜づくりに挑戦。サツマイモの苗植えなどのイベントも開かれ、多世代交流の場となっている。(長沢伸一)
菜園を運営するのは、都市型菜園を増やす活動をしている「そらばたけ」。東洋ナッツ食品(東灘区)社員の倉内敏章さん(41)が会社の副業制度を利用し、2年前に立ち上げた。
当時は新型コロナウイルス禍。会社への通常出勤も難しくなり、市民菜園を借りて毎日畑に通った。耕作放棄地の増加や食料自給率の低さに関心があり「もっと消費者に食や農業へ目を向けてもらうには、家の近くで土に触れられる空間が必要だ」と感じたという。