クイズやゲームを楽しみながら防災を学ぶ子ども向けイベント「イザ!美かえる大キャラバン」が、神戸市中央区のJICA関西、人と防災未来センターを会場に開かれた。親子連れが企業や高校などのブースを回り、災害時に役立つ知識を学んだ。
JICA関西や県立美術館などの共催。地域の防災力を高めることを目的に、今年が15回目となる。イベント名は、県立美術館の屋上にあるカエルのオブジェ「美かえる」にちなむ。
今回は防災教育などに取り組む県内外の団体が24のブースを構え、専門分野を生かした体験イベントを開催。防災を学ぶためにアフリカや南米から来日した研修員と交流できるJICA関西などのブースでは、研修員が「世界津波の日はいつ?」などクイズを英語で出題した。
高校生が出展したコーナーもあった。神戸市立科学技術高校都市工学科の生徒たちは、自作の模型を使いながら水害を防ぐ仕組みを解説。参加者は砂防ダムの効果に聞き入っていた。
家族と訪れた東須磨小4年の児童(10)=同市須磨区=は「防災グッズについて外国の人と英語で話せたのが面白かった」と笑顔だった。(劉 楓音)