集団下校する小学校の児童らとパトロールする警察車両=20日午後、姫路市内
集団下校する小学校の児童らとパトロールする警察車両=20日午後、姫路市内

 兵庫県姫路市岩端町のマンション駐車場で住人の男性会社員(33)が刺されて死亡した事件で、男性の体には抵抗した際につく「防御創」といわれる目立った傷がないことが21日、県警姫路署捜査本部の調べで分かった。男性は背中を1カ所刺されており、捜査本部は背後から突然襲われた可能性があるとみて調べている。

 捜査本部によると、事件は20日午前8時ごろ、マンションの地下駐車場で発生。男性は出勤のため自宅を出た直後に刺されたとみられる。スロープを通って地上まで歩き、居合わせた工事関係者に「刺された」と告げた後、亡くなった。

 地下駐車場には男性が普段乗っている勤務先の軽乗用車があり、運転席のドアが開いたままだった。運転席のシートからは血痕が見つかり、エンジンはかかっていなかった。

 捜査本部は、男性が車に乗り込もうとした際に背後から襲われたとみて捜査。周辺の防犯カメラ映像を調べ、逃げた人物の行方を追っている。財布や携帯電話は盗まれておらず、ほかに現場からなくなったものも確認されていない。凶器も発見に至っていない。

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■現場近くの小中学校、集団帰宅など警戒

 姫路市岩端町のマンション敷地内で20日朝に発生した殺人事件を受け、近隣の小中学校では21日朝も教職員や保護者らが通学路に立ち、子どもたちの登校を見守った。

 現場近くには城西小、城乾小、琴陵中、城乾中の4校があり、児童生徒数は計約1430人。市教育委員会は事件直後、周辺校区を含め、小学生は従来の集団登校に加えて下校時も団体行動を呼びかけた。中学生も複数人での登下校を基本とし、部活動を行う場合は集団での帰宅を求める。

 さらに学校内の安全対策として正門など進入路の戸締まりの徹底を要請。不安を訴える児童生徒がいればスクールカウンセラーが寄り添う。

 対策は23日まで続ける予定で、市教委健康教育課は「警察と連携し、最新の情報を学校、保護者と共有したい」としている。