発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を巡り、西脇市が運営する上戸田浄水場(同市上戸田)で2021年度、暫定目標値の2倍相当が検出されていたと同市が発表してから約2カ月。国はPFASを水道法上の「水質基準」の対象に引き上げる方針を示す一方で、身体への影響については確定的な知見はないと慎重な姿勢を取る。自治体はどう対応していくべきなのか、片山象三市長は国によるルールの明確化を求める。(伊田雄馬)
「不正確な答弁だった。訂正し、おわび申し上げる」。24年12月2日に開かれた西脇市議会の議員協議会。伊藤和英建設水道部長は集まった市議に謝罪した。
約1年前、23年12月定例会の一般質問。村井正信市議に「(PFASの)検査開始は22年度からか」と問われた伊藤部長は、検査が同年からと認め、「把握できる範囲では基準値内で推移しており、飲料水としての供給に問題はない」と答弁していた。