教職員に暴言を吐いたり、教室の鍵を紛失したりしたなどとして、姫路市教育委員会は29日、市立中学校で用務員業務を担う再任用職員の男性(62)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。
市教委によると、男性は6月9日、市立中学校の職員室で給食を配膳する際にお玉を戻す位置を間違え、教職員に注意されて激高。机を数回強くたたき、「どいつもこいつもうるさいんじゃ」「殺したろか」などと大声を発した。
同月初旬には、「日よけのため」として、学校に無断で用務員室外の窓枠に縦約2メートル、横約8メートルの防草シートを設置。同11日には木製合板11枚を同室内の窓枠に貼り付けた。いずれもビスで固定したため、窓枠に計67カ所の穴が開いた。
同12日には教室のマスターキー1本と校門の南京錠の鍵1本を紛失した。鍵は軍手に入れて校内の作業用自転車のカゴなどで管理していたといい、ゴミと間違えて廃棄された可能性が高いという。職員室などの鍵は取り換えられた。
男性は市教委の聞き取りに対し「全て事実です。深く反省しています」などと話しているという。(真鍋 愛)