ヴィクトリーナ姫路を率いるアヴィタル・セリンジャー。優れた手腕で高みに導く=3月29日、姫路市西延末のヴィクトリーナ・ウインク体育館
ヴィクトリーナ姫路を率いるアヴィタル・セリンジャー。優れた手腕で高みに導く=3月29日、姫路市西延末のヴィクトリーナ・ウインク体育館

■監督、スタッフ入れ替えどん底から再建

 女子バレーボール界のレジェンドに「正直、早い」と言わしめた。

 2016年発足の新興クラブ、ヴィクトリーナ姫路は今季、新設された日本最高峰SVリーグで貯金10(27勝17敗)の6位、皇后杯全日本選手権では初タイトルに輝いた。初代監督でロンドン五輪銅メダリストの竹下佳江(現エグゼクティブアドバイザー)からみても驚きの躍進だった。

 それもそのはず。2年前、チームは前身のVリーグ1部で借金23(5勝28敗)の大不振に陥り、2部に転落したばかりだった。