バイオガス発電所の完成イメージ図(アステック提供)
バイオガス発電所の完成イメージ図(アステック提供)

 食品廃棄物を発酵させて生じたバイオガスを燃料とする発電所を、姫路市実法寺の水処理会社「アステック」が来年3月から、豊岡市日高町で建設する。年間発電量は一般家庭約2100世帯分の約985万キロワット時になる見通し。消化液と呼ばれる発酵の残りかすには窒素やカリが含まれ、有機肥料として地域の田畑で活用する。(田中宏樹)

 同社が2020年度から県内を中心に建設地を検討し、日高町山宮の農地だった土地約8200平方メートルを選定。22年6月に地元の同意を得た。同社の100%子会社「豊岡バイオガスエナジー」が発電を担い、固定価格買い取り制度(FIT)で売電する。