保育施設への入所判定に活用されているAIソフトの画面。保育施設ごとに入所内定者が自動で一覧化される(画像の一部を加工しています)
保育施設への入所判定に活用されているAIソフトの画面。保育施設ごとに入所内定者が自動で一覧化される(画像の一部を加工しています)

 認可保育所や認定こども園に入所できない「待機児童」が、尼崎市で大きく減っている。2025年度は6人(4月1日時点)で、過去4年間で約95%減となった。改善の背景には、市が力を注ぐデジタルトランスフォーメーション(DX)がある。人工知能(AI)で入所の選考作業を効率化し、当落結果をオンラインで公表する仕組みを確立。職員は空いた時間を保護者への相談対応に割くことができ、待機児童の解消が加速した。(金 旻革)