宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市武庫川町)を3月に卒業する第111期生39人が23日までの3日間、宝塚バウホール(同市栄町1)で「文化祭」に挑んでいる。初日の前日にあった通し稽古では、歌や踊りなど舞台上での動きを確認、初々しさを感じさせるステージを披露した。
文化祭は、同学校での2年間のレッスンの成果を、保護者やファンに見てもらおうと毎年開催。3日間で計6公演を行うが、チケットは完売している。
通し稽古は本番と同じ3部構成で約2時間半。第1部の日本舞踊は、和装に扇子を使って優雅に舞い、歌唱パートでは、オペラ曲や宝塚歌劇の主題歌を力強く歌い上げた。第2部の演劇は、中世の王家と伯爵家の策略が絡んだ恋物語。豪華な衣装に身を包み、個性が光る演技を見せた。第3部のダンスコンサートは、機敏な動きのタップを皮切りに、ロック、ディスコ、ジャズなど多彩なリズムに合わせ、高く足を上げて跳びはねるなど、躍動感あふれるステージを繰り広げた。
第111期生は来月の卒業後、4月19日~6月1日の宝塚大劇場での星組公演「阿修羅城の瞳」で初舞台を踏む。(冨田佳久)