水揚げされるイカナゴのシンコ=17日午前、明石市林3、林崎漁港(撮影・鈴木雅之)
水揚げされるイカナゴのシンコ=17日午前、明石市林3、林崎漁港(撮影・鈴木雅之)

 瀬戸内に春を告げるイカナゴのシンコ(稚魚)漁が17日、播磨灘で解禁された。兵庫県水産技術センターが10年連続で不漁を予報する中、明石市の林崎漁港では初日の水揚げが14籠(1籠約25キロ)と、昨年の7籠より増えたものの低水準にとどまった。競りの初値は1籠約13万円。昨年の約20万円からは下がった。

 夜明け前、林崎漁業協同組合の8隻が出漁。午前9時半ごろから帰港した。解禁日は県に記録が残る1987年以降で最も遅らせた。同漁協の久留嶋継光指導課長(36)は「くぎ煮サイズよりは少し大きめだが、しっかりとしたイカナゴで、おいしく食べてもらえると思う」と話した。

 一方、姫路市白浜町の妻鹿漁港では午前8時ごろ、坊勢島沖で操業した坊勢漁協の漁船が次々と入港。籠いっぱいのシンコを仲買人らが買い求めた。水揚げ直後は1籠約12万円前後で取引が進み、漁港の直売所に多くの買い物客が並んだ。

 播磨灘の漁業者らは水揚げの状況を踏まえて午後に協議し、18日以降の漁の日程を決める。一方、例年同時期に漁が始まる大阪湾では、資源保護のため3年連続で休漁している。(藤森恵一郎、中西幸大、船田翔太)