原料の酒米・山田錦の田を背に、日本酒「然土」を手にする藤原久和さん(右)と宝酒造の新宅恒基さん=西脇市蒲江
原料の酒米・山田錦の田を背に、日本酒「然土」を手にする藤原久和さん(右)と宝酒造の新宅恒基さん=西脇市蒲江

 「品質が高い日本酒とは?」。清酒大手の宝酒造(京都市)がそんなテーマを掲げ、兵庫県内で独自の酒造りに取り組んでいる。商品の名は「然土」。原料米はすべて西脇市のコメ農家藤原久和さん(58)が栽培し、同社が神戸市東灘区に構える「白壁蔵」で醸す。業界のトレンドに一石を投じる酒造りの実態をつかもうと、西脇の田んぼを訪ねた。(長尾亮太)