アパレル大手のワールド(神戸市中央区)は、古着セレクトショップ「RAGTAG(ラグタグ)」の海外1号店をタイにオープンさせた。今回の出店を皮切りに、同国をはじめ事業の成長が見込める東南アジア諸国連合(ASEAN)への進出を目指す。
ラグタグは、同社の完全子会社ティンパンアレイ(東京)が運営。デザイナーズブランドの洋服やバッグ、靴などのリユース品を実店舗や電子商取引(EC)で取り扱い、国内では神戸店(神戸市中央区)など24店舗を展開している。日本で流通したブランド物の古着はインバウンド(訪日客)の人気が高く、事業は成長を続けている。
タイの店舗は7月16日、バンコク中心部の大型商業施設「ワン・バンコク」内に開設した。売り場面積約165平方メートル。ワールドが今年1月、タイの総合消費財大手、サハ・グループと設立した合弁会社「ワールド サハ」が運営を担う。同国では昨年春に約2カ月半の期間限定ストアを出店し、好感触を得ていた。
ECサイトも同時に展開し、実店舗との連携を強化する。今後はバンコクを訪れる観光客向けの販売戦略も視野に入れながら、同国内での出店数を拡大させていくという。(谷口夏乃)