■収益確保、構造改革避けられず
今年5月下旬、能登半島地震の被災者が住む石川県能登町の仮設団地に、黄色いキッチンカーが現れた。車体には、生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)のキャラクター「コーピー」と、コープいしかわ(石川県白山市)の「コポ丸」が描かれている。両生協の理事と職員、組合員らが炊き出しに当たり、団地の住民らと交流した。
キッチンカーは、コープこうべが寄付した1千万円を活用し、コープいしかわが導入した。コープこうべは昨年1月の同地震の5日後から募金活動を実施し、組合員らが義金を寄せた。コープこうべの岩山利久組合長は4月のお披露目会に駆け付け、「あの時、全国から助けていただいた恩を返したい」と語った。