神戸物産本社
神戸物産本社

 「業務スーパー」をフランチャイズ展開する神戸物産(加古川市)が12日発表した2025年4月中間連結決算は、売上高と各利益がいずれも中間期として過去最高となった。物価高による節約志向が強まり、業務スーパー事業が好調だった。総菜店などの外食・中食事業も伸びた。

 業務スーパー事業は売上高が前年同期比9・5%増の2622億2千万円、営業利益は9・1%増の209億9千万円。店舗数は上半期で21店増え、4月末で1105店舗となった。

 天候不順による生鮮野菜の値上がりで、冷凍野菜の販売が好調だった。食品メーカーの値上げを受け、業務スーパーで扱う比較的安価なプライベートブランド(PB)商品が支持された。既存店(一部地域を除く)への商品出荷額は5・5%増え、特に同スーパーの25周年セールを実施した4月は9・8%増だった。

 外食・中食事業の売上高は22・5%増の80億800万円。総菜店を12カ所、ビュッフェ店を1カ所に出店した。エネルギー事業の売上高は3・3%減の20億6700万円。電力会社からの出力抑制指示の増加や天候不順が影響した。

 通期の増収増益予想は据え置いた。(広岡磨璃)