神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)は18日、ダイオキシン類が基準値を超えるごみ焼却施設の点検補修工事で法定基準を満たさないマスクを使って従業員に作業させていた問題で、新たに西脇市を含む全国9施設の工事でもグループ内や協力会社の従業員約1600人に同様の状態で作業させていたと発表した。同社は佐藤幹雄社長と担当役員を報酬の一部減額処分とした。
同社は1月、神奈川県の施設工事で約270人に基準を満たさないマスクで作業させていたと発表し、過去5年分の同様の工事について調査していた。作業していた従業員らの血液検査を進め、既に結果の出た45人に健康への影響はなかったという。(石川 翠)