新型の5700系車両を背に、出発信号のポーズを取る阪神電気鉄道の久須勇介社長=大阪市福島区、阪神野田駅
新型の5700系車両を背に、出発信号のポーズを取る阪神電気鉄道の久須勇介社長=大阪市福島区、阪神野田駅

 阪神電気鉄道(大阪市)が1905年4月12日、神戸(三宮)-大阪(出入橋)間で営業運転を始めてから今年で120年になる。戦災を乗り越え、輸送力の増強に努めてきたが、95年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、鉄道設備が甚大な被害を受けた。技術系出身の久須勇介社長(63)は当時、線路の点検や補修に当たる保線課の係長として震災復旧に取り組んだ。